思い出はカレンダー
秋。
朝と夜は肌寒さを感じる季節。
ハチャメチャに元気な夏を過ごして日本列島が疲れてしまったのかと思うくらい、気温は下がるし落ち葉も増える。
高校3年生の秋。
寝ても覚めても受験のことを考えていた、あの頃。
もうすっかり暗くなる夜7時まで学校で過ごし、歩いて塾まで行く。
その道中ひとつだけあるコンビニによって、肉まんを食べる。
たまーに友達とタイミングが合って、お互いのしんどさを共有しながらその道を歩いたこともあった。わたしの中では、とてもやさしい思い出だ。
不思議だ。
受験はとてもしんどかった。
受験はチーム戦だなんていう先生の言葉もしんどかった。
でも、今になってみると、こんなやさしい思い出がわたしの中に残っている。
今日は図書館で勉強するぞと意気込んで学校から図書館まで歩いたら休館日だったり、夏休み後の模試で成績ガタ落ちしてめちゃ不安定な日々を過ごしていたことだったり、休みの日に推薦入試の結果を聞きに行って教室でひとり涙を流したことだったり、センター試験の前日、母と二人試験場近くのホテルで鏡を前にして顔同じじゃない?と笑い合ったことだったり、当日先生たちが試験場まで来て送り出してくれたことだったり。
今になったから言えることだとは思うけど、わたしにとっては全部全部やさしい思い出だ。
大体のことは、やさしい思い出になるよと思っていたいし信じたい。
(もちろん他の人に無責任に言いたくないけれど)
さいきん身も心もハチャメチャな毎日おくってるけど、これもいつかやさしい思い出になるのかなぁと思いながら生きたい。
ちなみにタイトルは、秋にピッタリ(と個人的に思ってる)欅坂46「二人セゾン」の歌詞だん。
あしたも早起きがんばるぞ~~~